詳細な考察 植物は接ぎ木の造花だった?!
基本的に植物は、根、茎、葉、花、のパーツで構成されています。
しかし、ヴォイニッチ手稿の植物図には、特に気になる部分があります。それは、根と茎の接続部分です。多くの図で、まるで根の断面に茎を後から付け足したように描かれているのです。
自然の植物をそのまま描いたというより、いくつかのパーツを組み合わせて作られた、まるで「接ぎ木の造花」のようです。
とすると興味深いことに、写本の後半には、根に特徴のある植物群と、茎や葉に特徴のある植物群が、それぞれまとめて記載されているページがあるのです。
根が丈夫な植物群と、茎や葉が丈夫な植物群の一覧表

さて、それぞれが横に一覧表になっている列の先頭には、何やら筒のようなものが描かれています。
おそらく従来の仮説ではこれを器と仮定して、植物を煎じて調合するパーツと考えていたようです。しかし、根と茎を接続すると仮定すると、この筒は接続するためのアタッチメントとするのは筋が通るストーリーでは無いでしょうか?
それを裏付けるように、特に茎が長い植物群にはそれに対応した長い筒状のアタッチメントが描かれています。
アタッチメントの構造
それぞれのアタッチメントを比較すると、ある共通の構造が確認できます。それは、そのアタッチメント本体は2個かせいぜい数個の筒の組み合わせになっていて、一つだけ上下とも同じ太さのものがありますが、基本的に一番下の筒が太くなっていて、上の筒は細くなっているのです。
さて、根と茎を接続するのにアタッチメントが必要だとしても、根と茎の為にそれぞれ別にあると、その2つのアタッチメントはどの様にセッティングするのでしょうか?アタッチメントは一つあれば済むはずです。
その答えはその形状に有ります。
すなわち、根用のアタッチメントaの上の細い部分を、茎用のアタッチメントbの下の太い部分に差し込むようにして接続し組み立てるのです。逆に言えば、茎のアタッチメントbの下の太い部分を、根用のアタッチメントaの上の細い部分に上から覆うように接続し組み立てるわけです。
花咲きシステム
さて、このアタッチメントの使い方を説明する図が、本仮説で述べている仕立てる専門作業としての円の図の中にあります。
この図は、左が昼間の時、右が夜の時の状態を説明しているのは、中央に描かれている太陽と月の図で分かります。

左の昼の図には4人の女性がいます。上の人は左手で何かへ向かって指を指していて、右の人はアタッチメント類の一つであろう物を持っていて、左の人は草の一種らしき物
を持っていて、そして下の人は右手を土から伸びている棒に手を添えて、左手に輪が連結した何かのパーツらしきものを持っています。

右の夜の図には同じように4人の女性がいて、そのうちの二人の手には、花が咲いたような草を持っているようです。
この図から読める事は、
明るい昼間のうちに、良好な根の植物と、良好な茎や葉の植物とを接ぎ木し、しばらく様子を見て再確認すれば、きれいな花が咲いた事を確認できる確率は、半分くらいはあるだろう、
という様なストーリーが読み取れるのではないでしょうか?
すなわち、この図はこの様な手順で花を咲かせることが出来る、
「花咲きシステム」を示していると言えるのではないでしょうか?
これを音楽制作の視点から見れば
組み立てたモチーフが良いか悪いかの判断は、一晩経ってから再確認してみよう。
と、よく言われるフレーズの事と同様だと理解できるでしょう。

この手稿がモチーフ作りのプロセスをこれほど詳細に記述しているのは、作曲における根本的な原則,すなわち
「最初のモチーフが極めて重要である」という点を伝えようとしているからなのではないでしょうか?
なお、昼の四人の内の下の女性は、片手で下から伸びている棒状のものに触れ、もう一方の手には、大きな輪が複数連なっているパーツを持っています。
この謎については、後で改めて考えてみます。